防災用品としてライトは必須です。
数種類のライトを持つことで、リスクを分散することができます。
どのようなリスクに備えて、どんなライトを持てば良いのか考えてみました。
震災後に停電すると「真っ暗」で何も見えない
夜に震災に見舞われて停電になると、周囲は真っ暗になります。
何も見えない暗闇
日が暮れて夜になると、歩けないほど真っ暗な状態になります。普段の生活では街灯などがあり、何らかの明かり照らされています。そのありがたさは、体験しないと気づけません。前が見えない状態で、手探りで動くことになります。
唯一、頼りになるのが月明かり。月が出ていれば 、野外なら足元を照らしてくれます。しかし、夜に避難しているのは月明かりが届かない屋内。
地震で落下した物やガラス片で怪我をしてしまう可能性もあります。被災してただでさえ、不安や絶望感で気持ちがふさぎこんでいる状態で、余計な怪我をしたら残念です。
気持ち的にも追い込んでしまうことになりかねなりかねません。
そのため、ライトの備えは必須です。
被災地で本当に役立ったのはヘッドライト
NHKの「そなえる 防災」で、被災地で本当に役立ったのはヘッドライトだと案内されています。
一般的に流布している「防災グッズ」に関して、一般に信じられている情報と、被災者が実際の体験から得た情報には内容の食い違うものがいくつかあります。その最たるものが「ライト」です。一般的に、災害時の明かりとして「懐中電灯を準備しましょう」とうたわれています。しかし、災害時に本当に必要なのは「ヘッドライト」だと被災者の多くが語っています。理由は明確で、両手が空くからです。被災地では昼夜を問わず、けが人の救助活動や救援物資の運搬などを行います。被災直後に、電気がストップして真っ暗になってしまった街の中での、こうした作業には「ヘッドライト」が必要不可欠なのです。
引用 : NHK そなえる 防災
昔から、懐中電灯を備えるように言われてきましたが、最近では手回し充電式のものが出回るようになりました。そして実際に被災された方々の意見から「ヘッドライトが便利」だということが分かってきました。
手回し充電ができるラジオ付きのライトも役に立ちます。扱いは悪いのですが、ラジオが聞けて、充電ができる多機能さは便利です。ただ、トイレなどで少し席を外す時には「ヘッドライト」や「手持ちライト」があると便利です。
これらの事を考えてみると、ライトひとつに関しても、様々なリスクに備える必要があります。
- 停電になった時
- 電池が切れた時
- 夜中に作業をする時
数種類のライトを備えると良い
防災用のライトを選ぶ時には、リスクに備えて数種類のライトを持つと良いです。
被災時の用途を考えると、持っておくと役立つのは3種類。
- ラジオ一体型のライト(手回し充電)
- ヘッドライト
- 手持ちライト(手回し充電)
避難所や自宅避難の際に、明かりを確保するのに便利です。家族の非難スペースに置いておき、夜中の居住空間を照らすのに向いています。
夜中に作業する時に両手が空くので便利。トイレに行くときに役立ちます。暗い中で作業をするときにも役立ちます。
備えておいた電池がなくなってしまった時にあると便利。ラジオ一体型のライトは、持ち運びに適しているとはいえません。ポケットに忍ばせておける小型の手持ちライトだと使い勝手が良いです。
それぞれの商品を見てみます。
防災用のライト
防災用に数種類のライトを備えておくとリスクが分散でき、適材適所で使えます。備えておくと便利なライトをご紹介します。
ラジオ一体型で手回し充電できるライトは必須
ラジオ一体型で手回し充電できるライトは防災グッズとしては持っておきたいところ。
避難した場所で明かりを確保でき、ラジオで情報収集もできます。
日本ブランドが信頼できるのでオススメ。防災ラジオについては、別記事でご紹介しています
ただし、ラジオ一体型のライトは、サイズが大きかったり、重いので、夜中にトイレなどに持って歩くのは不便だったりします。置く場所にも困ります。
携帯性に優れたライトを持っておくと便利です。
ヘッドライトは、節電で長時間点灯する物を選ぶ
ヘッドライトがあれば、両手を空けた状態で明かりが確保できるため大変便利です。
手がふさがりませんし、顔と一緒に動くため、見たいものがストレス無く見れます。ヘルメットにも装着できます。
ヘッドライト選びをしていると、ついつい「明るさ」に目がいってしまいます。しかし、震災時に役立つのは電池の持ちが良く、長時間点灯し続けられるライトです。本格的な作業をするわけではないなら、10m程先を照らせれば十分です。逆に、明るさが強いと、避難所で他の方を照らして迷惑になりますし、電池の消耗も激しくなります。
ヘッドライトで有名なのは日本製のジェントス(GENTOS)。Amazon:アウトドア用ヘッドライトの売れ筋ランキングで、数多くの製品が上位にランクインしている日本のブランド。
海外品とくらべても、お手頃な値段ですし、何より日本ブランドで信頼できるので品質面も安心です。
ジェントス製のヘッドライトで、点灯時間が長い商品をご紹介します。
一番オススメのヘッドライト。単三電池1本で20時間持つCP-095D
- 耐塵・防滴(IP64準拠)
- 1m落下耐久
- 使用電池:単3形アルカリ電池×1本
- 明るさ 95ルーメン(Highモード)/ 20ルーメン(Ecoモード)
- 点灯時間 7.5時間(Highモード)/ 20時間(Ecoモード)
- 照射距離 55m(Highモード)/ 27m(Ecoモード)
- エネループ使用可能
Ecoモードで使用しても、照射距離は27m。25mプールの端まで照らせるので十分です。そして点灯時間は20時間あります。単三電池1本で20時間持つというのは驚異的です。毎日、日没から2時間作業しても5日は電池が持つ計算です。
Highモードだと55m先まで照らせる明るさです。
明るさが必要な時にはHighモードで使って、手元を照らす時にはEcoモードで電池の消耗が抑えられるので良い商品です。
同じく、単三電池1本で20時間持つヘッドライト TH-031D
- 耐塵・防滴(IP64準拠)
- 1m落下耐久
- 使用電池:単3形アルカリ電池×1本
- 明るさ 55ルーメン(Highモード)/ 15ルーメン(Ecoモード)
- 点灯時間 9時間(Highモード)/ 20時間(Ecoモード)
- 照射距離 46m(Highモード)/ 23m(Ecoモード)
- エネループ使用可能
ライトの性能(明るさ・電池持ち)は、最初にご紹介したCP-095Dの方が良いのです。購入時期によって価格が変動するため、価格メリットがある場合はこちらも良いと思います。
電池持ちが16時間と落ちるがお手頃価格のヘッドライト GD-002D
- 耐塵・防滴(IP54準拠)
- 1m落下耐久
- 使用電池:単3形アルカリ電池×1本
- 明るさ 50ルーメン(Highモード)/ 18ルーメン(Ecoモード)
- 点灯時間 8時間(Highモード)/ 16時間(Ecoモード)
- 照射距離 36m(Highモード)/ 21m(Ecoモード)
GD-002Dは、連続点灯時間が16時間。すでにご紹介した2つの商品と比べると劣りますが、それでも十分な電池持ちです。
ヘッドライトは必要十分な商品にして価格を抑え、乾電池を1つストックしておけば良いと考えるならこちらも良いと思います。
ジェントスのヘッドライトは値段もお手頃なので頼もしいです。被災した時に、家族一人ひとりが困らないように複数持っていると理想的です。
手回し充電式の手持ちライトはソーラー充電できると便利
ヘッドライトは乾電池が必要です。万が一乾電池が無い時や、ダメになるリスクをヘッジするとなると、手回し充電式のライトがあると便利です。
手回し充電式のライトは、電池がなくなってしまった時に役に立ちます。万が一のために備えておくと安心です。
この手のソーラーライトは、1,000円位で買えますが…、どれも作りが安っぽいので…、それならGENTOSのヘッドライトと単3電池を備えた方がコストパフォーマンスが良い気もします。
乾電池の備えも忘れずに♪
乾電池の備えも忘れないようにしましょう
防災グッズは長期間保存しておくので、品質面で安心な日本ブランドが良いと思います。いざ使いたい時に液漏れしていたら備えた意味がありません。
Amazon売れ筋ランキング(乾電池)を参考にすると、コストパフォーマンスが良い商品が見つかります。
まとめ
防災グッズのライト選びをご紹介しました。
簡単にまとめます。
- 震災後の停電に備えてライトを準備する
- 複数種類のライトを備えてリスクを分散する
- ラジオ一体型ライト
- ヘッドライト
- 手持ちライト
- 乾電池も忘れずに
震災時に不便な思いをしないように、ライト選びでもリスク分散できると、賢い備えになると思います。