災害時のために、防災リュックにライターを入れておくと良いです。
ライターは、暖を取ったり、温かい物を食べるために必要な道具になります。必要性、選び方、火に関することについて考えてみました。
人間が満足に生きていくためには「火」が必要
震災時には、電気ガスが使えない可能性があります。その状況で生き延びるために火を起こすことが重要です。
火をおこすことで、
- 焚き火で暖を取る
- 食べ物を加熱する
これらができるようになります。
被災直後は、寒い中で長時間過ごすことになるかもしれません。震災直後に、とりあえず安全な場所に避難してその場所で一夜を過ごすケースもあると思います。そんな時に焚き火で暖をとることで体力の消耗を抑えることができます。
また、食べ物を温めたり、食べられる物を確保して加熱して食べる必要が出てくるかもしれません。温かい飲み物や食べ物が確保できると健康面、精神面で救われることも多いです。
救援物資が届くまでの数日間、寒い思いをして命を危険に晒さないように、「火」を使えるようにしておくことが重要です。
火を確保するためにガスライターを持つ
火を起こすためのものは色々とあります。
- ライター
- マッチ
- ファイヤースターター
その中でもオススメなのはガスライターです。
- 長期間保存しても燃料が減らない
- 簡単に着火できる
- 濡れに強い
ということが挙げられます。
被災時に雨に濡れたりすることを考えると、マッチは役に立たない可能性があります。ファイヤースターターはサバイバルグッズとして販売されていますが、ティンダー(火口)となる着火物が必要です。その点、ライターを一本持っていた方が確実に火がつき手間もかかりません。
また、ライターでも燃料を補充しないと使えないものは長期保存には向きません。ジッポライターは長期間保存しておくと、オイルが飛んで着火できなくなります。その点、100円程度で販売されているガスライターは安く手に入り、長く使えます。そして長期保管にも向きます。
ちなみに、電子式の場合は、着火しなくなることがあるため、同じガスライターでも火打石で着火する昔ながらのタイプが安心です。
参考 ガストーチと併用すると使い勝手が良い
ガスライターの欠点は、持ち手が熱くなることです。しかし、ガストーチと併用することで、その欠点を補うことができます。火打ち石式のガスライターを燃料として使う商品があります。
ソト(SOTO) 使い捨てライター ポケトーチ(スケルトン) PT-14SKCR
火を使う時の注意点
避難所では基本的に火器の使用ができません。ライターを使うのは屋外に避難している時や、自宅で避難している時に限られます。そして、基本的に地域一帯の安全が確認できるまで使うべきではありません。
また、二次災害が発生しない状況で火を使うようにする必要があります。
- ガス漏れによる爆発
- 漏れたオイルなどへの引火
- 風で火の粉が飛んで火事を引き起こす
実際に、地震直後にライターで火をつけた途端爆発ガス爆発を起こし、それが火災になったという事例もあります。震災時は、自動的にガスを遮断する安全装置が働きますが、配管に残ったガスに引火したのが原因だったとのことです。
参考 避難所での明かりはローソクではなくライトを使う
避難所などの生活では火気の使用が禁止されます。そのため、ろうそくを使って明かりを確保することはできません。夜間に足元を照らすための道具として、ライトを持っておく必要があります。
火起こしができるようにしておく
ライターを持っていても火が起こせないと意味がありません。いざという時のために、可能な限り火起こしの経験は積んでおいたほうが良いです。
新聞紙や葉っぱ小枝など細かいものに火を着けて、そこから大きな木に火を着けていき、火を育てる必要があります。
- 紙や枝などの小さいものから着火して大きなものを燃やしていく
- 種火ができたら、風を送って火を大きくする
というコツがあります。
知識として知っておくだけでも違うと思いますが、可能であればバーベキューや焚き火をして、火起こしを経験しておくと良いと思います。
さらに、応用テクニックとして
着火剤(新聞紙、小枝、葉っぱ)などが手に入らない時にどうすれば良いか?
ということが分かるようになると安心です。
※着火材として使えるものが手に入らない時には、ナイフで木を削り出すなどして、細かくしたものを火付けに使います。
最悪の事態に備えて原始的な方法も知っておく
最悪の事態に備えて、ライターがない時に火おこしができる知識は身につけておくと安心です。
方法 | やり方 |
---|---|
レンズ発火法 | 虫眼鏡で太陽の光を集める |
乾電池 | スチールウールを伸ばして、乾電池のプラスとマイナスを連結すると火が起きる |
弓ぎり式 | 棒と紐で弓状のものをつくり、弓の紐に火きり棒を巻く。弓を前後に引いて火きり板に火を起こす |
おそらく使う機会はないと思いますが、念のため知識として知っているだけでも違うかもしれません。
まとめ
- 災害時に備えてライターを持とう
- 二次災害が起きないように、火の扱いは細心の注意を払う
- 火おこしの方法を経験しておく(難しい場合は知っておく)
- 念のため、原始的な火起こしの方法も知っておく
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