地震の際に倒れてくると危険なのが冷蔵庫。
その地震対策についてご紹介します。
地震の時、大型の冷蔵庫は転倒しやすく危険
地震の被害で、冷蔵庫が倒れてくると危険です。
- 下敷きになる可能性がある
- 出口をふさがれる可能性がある
- 逃げ遅れて2次被害にあう
ということから、耐震対策が必要です。
冷蔵庫が倒れてきて、出口を塞がれた場合、津波の危険がある地域だと逃げ遅れる可能性があります。運悪く、火災が発生した場合、倒れた冷蔵庫が邪魔をして、逃げ遅れる原因になるかもしれません。
実際に、内閣府の防災情報のページで「背の高い冷蔵庫はもっとも倒れやすい家具です」と案内されています。
また、東京消防庁によると、地震による負傷原因の5割が家具や家電製品の転倒・落下によるというデータ<2005年>があります。
怪我を負ってしまうと、その後の避難生活で不自由することになるため、事前に対策をしておくと良いです。
冷蔵庫の転倒防止グッズ ~ 賃貸OKな粘着タイプ
冷蔵庫の転倒防止対策は、棚などの大型家具の転倒防止器具と同じく、耐震対策の器具が販売されています。
冷蔵庫の場合は、突っぱりタイプや、下に敷いて傾けて倒れにくくするタイプのものが使えないため、ベルトなどで壁と固定するのが一般的です。
売れ筋の商品をご紹介します。
北川工業 スーパータックフィット TF-L
北川工業のスーパータックフィット TF-Lは、Amazon売れ筋ランキング「耐震・転倒防止用接着マット・ストッパー」で、冷蔵庫の耐震用器具では一番売れています。<2018/7/9時点>
サイズは、MとLがあり、壁との隙間によって使い分けます。両サイズ荷重条件は60kg。
- TF-M … 壁との隙間が 3cm 以内
- TF-L … 壁との隙間が 7cm 以内
この製品の特徴は、手軽に取り付けできること。そして、大型の家具などにも使えます。
- 粘着部による取り付けなので、壁などの穴を開ける必要がない
- 冷蔵庫を動かさなくても、粘着させるだけで取り付けできる
一度取り付けても貼り直しが可能なので、賃貸でも取り付けできます。冷蔵庫を移動させても、使うことができるので便利です。
- 粘着部は、剥がしてもノリ残りしにくい
- 粘着部は水で洗って乾かせば、繰り返し使える
Amazoneの口コミでも、評価が非常に高く、熊本地震で被災された方から役立ったというレビューが寄せられています。
発売元の北川工業さんが公開している動画で、製品の詳細が確認できます。
リンテック21 冷蔵庫ストッパー LH-901P
次に売れているのが、「リンテック21 冷蔵庫ストッパー LH-901P」
こちらの商品は、粘着器具とベルトで冷蔵庫を固定する商品。
- 2個セット
- 震度6強まで耐えられる
製品の長さが21cmなので、壁との隙間が10cmほどであれば使用できます。先ほどご紹介したスーパータックフィットだと、最大 7cmまでだったので、それより距離がある場合に便利です。
Amazoneの口コミも評価が高く、ユーザーに評価されていることが分かります。
突っ張り棒タイプはおすすめしない
突っ張り棒タイプの家具転倒防止グッズを冷蔵庫に使うのはオススメしません。
その理由は2点
- 天井との隙間が大きい
- 冷蔵庫は壁との隙間が必要なため、前後左右に動く可能性がある
ということから、突っ張り棒タイプだと役立たないことが多いです。
突っ張り棒タイプの家具転倒防止グッズは、家具が前に転倒するのを防ぐために家具の後ろ側に設置する必要があります。また、天井との隙間が大きい場合は、役に立たないケースがあるので向いていません。
そのため、冷蔵庫の場合は、今回ご紹介したグッズで、壁から離れないように固定するのがオススメです。
まとめ
最後にまとめ☆
- 冷蔵庫の耐震対策を忘れずに!
- 地震の負傷の5割が、家具や家電製品の転倒による
- 冷蔵庫の転倒防止器具は粘着タイプが便利
- 突っ張り棒タイプは冷蔵庫には役立たない!
- TF-M … 壁との隙間が 3cm 以内
- TF-L … 壁との隙間が 7cm 以内
参考 家具の転倒防止対策に関する記事も参考になるかもしれません