震災時に困るのがトイレ事情。
空腹は我慢できますが、トイレは我慢できないのが厄介なところ。そんな時のために簡易トイレを備えていると安心です。
非常用トイレの必要性
震災の影響で上下水道が使えなくなる可能性があります。その時に困るのがトイレ。
地震の影響で配管がズレたり、破損することで、トイレにお風呂の水を流しても流れなくなる可能性があります。
生理現象は我慢できません…。トイレに困ると深刻な事態になります。
断水や下水が詰まるとトイレが使えなくなる
トイレは上下水道が必要なので、どちらかが機能しなくなると使えなくなってしまいます。
マンションなどの場合には上下に通っている排水管が地震でズレて使えなくなってしまったり、その先の下水道が詰まっていて1階のトイレがあふれるという事態になります。
普段何気なく使っているトイレですが、災害時に使えなくなりやすいポイントです。
トイレ自体は問題なさそうに見えていて、水が流れる(流せる)状態でも、排水管が詰まっていないか確認が必要ですね。
災害時のトイレについては国土交通省の 漫画「災害時のトイレ、どうする?」が参考になります。
トイレは我慢できない
トイレ問題の厄介なところは我慢ができないところ。
なんとかして用をたす必要があります。
- 公園のトイレを探したり
- 避難所・公共施設のトイレを借りたり
- 最悪の場合は外で用を足す
といったことになると思います。
一週間ほどすれば仮設トイレが設置されるケースが多いのですが、それまで自宅のトイレが使えないと不便です。
公共のトイレは衛生面が気になるため、自宅で用が足せるように備えておきたいのが「災害用トイレ」。
見落とされがちな災害用トイレの備蓄…
HNKによると、全国の1000世帯にアンケート調査した結果、災害用のトイレを備蓄していない世帯が 83.4% にのぼるそうです。水や食料には気が回りますが、トイレ事情は意外と見落とされています。
東日本大震災のトイレ事情を調べていると…
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- 避難所のトイレが詰まって、実用に耐えない状態になる
- 自宅避難生活で困ったのはトイレだった
- ビニール袋に入れてベランダに溜まっていく状況
という状態だったようです。
衛生的な避難生活を送るためには、非常用の簡易トイレは備蓄しておくべきです。
災害用トイレ備蓄せず8割以上
トイレメーカーなどで作る団体が大規模地震に備えて「災害用トイレ」の備蓄について全国の1000世帯にアンケート調査したところ、「備蓄していない」という回答が8割以上に上り、団体は、首都直下地震が想定されるなか、各家庭で数日間は対応できる分を備蓄するよう呼びかけています。
国は、大規模地震による断水や下水道の損壊でトイレが使えなくなった場合、袋に凝固剤や脱臭剤が入り、便座にかけて使用するなどの「災害用トイレ」を家庭や企業で備蓄するよう呼びかけています。
トイレメーカーなどで作る「日本トイレ協会」は、災害用トイレの家庭での備蓄について、インターネットによるアンケート調査を行い、全国の1000世帯から回答を得ました。
その結果、「備蓄している」と答えた世帯は16.6%にとどまった一方、「備蓄していない」は83.4%に上り、全国的に備蓄が進んでいないことが分かりました。
団体は、首都直下地震など大規模地震が想定されていることから、各家庭で数日間は対応できる分の災害用トイレを備蓄するよう呼びかけています。
日本トイレ協会の金子健二さんは「予想以上に備蓄が進んでいないことが分かった。非常用の食料と同様にトイレの備えも進めてほしい」と話しています。
12月03日 07時20分
4人家族に必要な数は?
簡易トイレは、袋を交換する方式になっているので、各ご家庭で、必要な枚数を算出する必要があります。
4人家族の場合に、備蓄する簡易トイレの枚数は何個必要か計算してみました。
4人家族、7日間を想定した場合
・大で交換 … 60枚
・毎回交換 … 200枚
60~200枚の替えが必要になることが分かります。
計算方法
計算方法はこちら。
1人のトイレは1日 7回
- トイレの頻度 大 … 2回/日 (朝晩)
- トイレの頻度 小 … 5回/日 (3時間に1回)
ライフラインの復旧や救援物資が届くまでの日数を7日と想定します。
袋を交換する頻度を変えて、トイレの回数を計算してみます。
トイレの度に毎回交換するケース
家族4人 × 7回 × 7日 = 196枚
…と、計算してみましたが、毎回簡易トイレを使い捨てていくと大量な備蓄が必要になります。
家族4人 × 2回 × 7日 = 56枚
だいぶ枚数が減ってきました。
家族全員で共有して、朝、晩にそれぞれ交換すれば更に個数を抑えることができます。誰かが使ったら、トイレットペーパーや新聞紙で被せていけば見えることもないです。匂いに関しては消臭剤などで工夫することもできそうです。
朝晩の2回 × 7日 = 14枚
現実的には、「大で交換」で様子を見て、足りなくなりそうなら「朝晩で交換」にするのが良さそうです。ライフラインが復旧する日程を見極めることで、調整できそうです。
おすすめ商品
非常用簡易トイレのおすすめ品をご紹介します。
Amazonで売れ筋の人気商品 BOS
BOSは売れ筋の人気商品です。Amazon売れ筋ランキング「仮設・簡易トイレ」で1位、2位を独占している商品です。 <2016/12,2018/3 時点>
BOSの非常用トイレは、防臭袋、凝固剤、汚物袋がセットになっていて、毎回汚物袋を交換します。交換した袋を防臭袋に溜めていくことで、匂いを抑えるような仕組みになっています。
アンケートで「防臭性能に満足」「臭い問題が解決」で99%の満足度!
50回分と15回分を購入すれば、4人家族×7日に必要な量が備えられます。
参考 BOSの防臭袋は単品でも販売されています。最後にご紹介します。
100回分あり、お値打ちな「緊急戦隊 トイレマン100」
「トイレマン100」は、100回分の交換袋が入っていて経済的です。
普段使っている便器に袋をかぶせて使います。
100回分の凝固剤と袋がついていてこの値段。100回分でも、毎回交換するには、この商品を2つ買う必要があります。2回に1回交換したり、大のタイミングで交換するなど、少し工夫すれば100回分の備えがあれば、足りる気がしてきました。
組み立て式の簡易トイレ
組み立て式の簡易トイレもあります。
サンコーの商品は、トイレ本体と、目隠し用のポンチョがセットになっている商品です。
本体には、5回分の凝固剤が付いています。追加の凝固剤と袋のセットが販売されているので、必要数を買い足すと良いです。
被災時のトイレは、庭やベランダに設置したいご家庭などは便利です。家のトイレだと匂いがこもる可能性があります。
目隠しができるように、ポンチョがセットになっています。
まとめ
簡易トイレ必要な個数は、ご家庭で話し合いが必要そうです。
・大で交換 … 60個
・毎回交換 … 200個
ライフラインが復活するまで1週間。教訓を活かして、シッカリと対策しておきたいところです。
BOSの防臭袋は単品でも販売されているので、ニオイ対策のために追加しておくと良いと思います。上記でご紹介した、他の商品と組み合わせて備えるのも良いと思います。
LLサイズは、大人用おむつが2~3個入るサイズ(35cm×50cm)。3~4回分はまとめて入れておけそうですね。